(vyos)vyosの初期設定

初期ID/PWは「vyos」です。

vyosをインストールするコマンドを入力。

※以下、[]内の値はデフォルト値です。何も入力せずに[Enter]を押下した場合[]内の値が適用されます。

進めるかどうかの確認なので、そのまま[Enter]

パーティションの方式を聞かれるので、そのまま[Enter]

インストール先のディスクを自動で見つけてくれるので、そのまま[Enter]
[]内には対象のディスクが表示されます。

進めるかどうかの確認なので、[Yes]を入力。

vyosが使用するディスクのサイズを聞かれるので、そのまま[Enter]

設定ファイルの場所を聞かれるので、そのまま[Enter]

vyos(管理者)ユーザのパスワード入力と確認。

起動プログラムのインストール先を聞かれるので、そのまま[Enter]

再起動するコマンドを入力。

(vyos)ノートPCを家庭用ルータにする

何をするか

使わなくなったノートPC上でvyosというネットワークOSを導入して、ノートPCを家庭用ルータとして使用してみます。
やる理由としてはvyosを使ってルータを作ってみたかっただけです。

環境
OS:Win8
ソフト:VMware Workstation 12 Player
↓ざっくり構成(before)

↓ざっくり構成(after)
※無線LANアダプタがあればvyos自体がAPにもなれます。

vyosの機能

vyosは企業などで使われる商用ルータと同等の機能があります。
家庭用ルータとしてはほぼ不要ですが…。
yvso機能wiki

WebキャッシュサーバやIPSecVPNは家庭でも使えるかも。

家庭用ルータに必要な機能を洗い出し

・送信元NAT
自宅のPCがインターネットに出る際に使用
・DHCP
自宅のPCがAPにアクセスした際にローカルアドレスを自動取得する為に使用
・DNS転送
ISP(WAN側)から自動取得したDNSの情報をDHCPクライアントに伝える事が出来ないので、自身がDNSサーバのように振る舞いISPのDNSへクエリを中継するため。

VMware Workstationの設定など

vyosのisoをダウンロードして仮想マシンを作成する
vyosのisoをダウンロード → vyos

仮想マシン、仮想ネットワークエディタの設定。
自動ブリッジではなくVMnetを使用したのは、今後の物理インタフェース追加も考えてインタフェースを明示的に指定する為です。
NATを使用しているのはホスト(ノートPC)に振られているグローバルIPをvyosで使用する為です。

ノートPC内部のイメージはこんな感じ。
USBNICを1つつけてるので物理NICが2つあります。

vyosの設定

初期設定は長くなるので別の記事で書きます

LAN側(eth2)、WAN側(eth3)のインタフェースを認識している事を確認。

設定モードに移行してLAN側、WAN側それぞれのアドレスを設定。
ONUからのグローバルIP取得はDHCPです。

SSHを有効にして今までの設定変更を反映。
これでターミナルソフトからSSH経由で接続できます。

LAN→WANへの送信元NATのルールを作成。

DHCPサーバになる為の設定。
アドレスプールは 192.168.1.100-150

DNS転送の設定。

設定を保存して再起動。

使えそうな確認コマンドなど

コンフィグの確認。

インターフェースの状態確認。

ルーティングテーブルの確認。

NATルールの確認。

現在の送信元NATの状態を確認。

完成版コンフィグ

スループットの測定

回線速度計測サイトを使用して有線接続時の速度テストをしてみた結果。
※干渉をうけにくい有線接続でテスト。
・モデム—自宅のPC
下り:74Mbps  上り:4.5Mbps
・モデム—vyos—自宅のPC
下り:94Mbps  上り:5.6Mbps

無線アダプタを買ってAP設定をすれば高機能無線ルータとして実用的に使えるんじゃないか??
安定稼働するかどうかは分かりませんが。