無線用語(EIRP、RSSI、SNR)と電波強度の目安

概要

無線用語(EIRP、RSSI、SNR)の説明と快適な無線利用環境の目安の数値について

各用語

dbm(デシベルミリワット)
信号強度の単位
0dBmに近いほど(数値が高いほど)優れた信号

EIRP(Equivalent Isotropic Radiated Power)
実効等方輻射電力、簡単に言うと電波集力機器側の送信信号強度
Arubaの無線コントローラの場合はdbm単位で設定が可能
APごとのMAX値はAP135は21.5、AP325は27.0、AP515は30.0。

EIRP27だと建物Aの無線APへ建物Bで接続できることを確認できた。
※2.4GHzで直線距離は60m程

EIRP6でも同一フロアの壁に設置してあるAPから反対側の壁側で接続できることを確認できた。
※5GHzで直線距離は20m程

RSSI(Received Signal Strength Indicator)
受信信号強度、クライアント側のWi-Fiアナライザ等で確認できる。
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-67 dBm Very Good Minimum signal strength for applications that require very reliable, timely delivery of data packets. VoIP/VoWi-Fi, streaming video
-70 dBm Okay Minimum signal strength for reliable packet delivery. Email, web
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※下記サイトより引用、metageek社はサイトサーベイなどで使うスペクトラムアナライザのメーカ
https://www.metageek.com/training/resources/understanding-rssi/#:~:text=RSSI%20vs%20dBm,levels%20in%20mW%20(milliwatts).

SNR(Signal-to-Noise Ratio)
信号対雑音比 (RSSI – ノイズ他電波の信号強度) ※同一帯域のSSIDごとにSNRは計算できる
そのAPからみたときに同一チャネルを使ってる他電波との雑音比、大きい方が干渉が少ない
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25dB to 40dB SNR = Very good signal (3 – 4 bars); always associated; very fast.
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※下記サイトより引用、Ciscoが買収したNW機器メーカ(meraki)が引用している記事
http://www.wireless-nets.com/resources/tutorials/define_SNR_values.html

結論

ビデオストリーミング等を快適に見るためには、無線利用場所において下記2つの条件を満たしていること
・「利用するSSIDから受信する電波(RSSI)が強い」
RSSI:利用するSSIDのRSSIが-67 dBm 以上
・「同一周波数を利用する強い電波(SNRが低い)SSIDが存在しない」
SNR :同じ周波数を使用するSSID(特に同一チャネル)で25 dB 以下のSSIDが存在しない

※利用する電波や付近の電波の強度(RSSI)を計算するにはスマホは「Wi-Fi Analyzer」PCは「inSSIDer」等のフリーソフトで確認可能
SNRはRSSIを元に計算可能