ここではルーターとスイッチを中心に説明します。
■必須アイテム
・コンソールケーブル
Cisco機器を始めとするネットワーク機器にはコンソールポートと呼ばれるポートがあり、初期の状態からは専用のケーブルを接続し機器の操作を行います。
水色のところがコンソールポート↓
水色のケーブルです。Amazonで買えます。
・ターミナルソフト
Tera Term等のソフトをPCにインストールしましょう。
コンフィグ(設定)が入っていない状態からの操作は
基本的に下記のように接続して操作を行います。
■ルーターとスイッチの違い
・ルーター
IPアドレス(L3)で通信
・スイッチ
MACアドレス(L2)で通信
スイッチにはL3,4スイッチ等もありますが、
スイッチ=L2スイッチを指すことが多いです。
■初回起動時
下記のようなメッセージが出力されます。
—-
please answer ‘yes’ or ‘no’.
would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no] :
—-
これは、コンフィグ(設定)が入っていないけど初期設定を対話形式でやる?
といったメッセージなので「no」を入力し「Enter」
コマンドを入力してコンフィグを入れていくのが一般的です。
■モード
Cisco機器の操作の際にはモードと呼ばれる概念があり
モードによって使用できるコマンドが変わります。
[]内にはプロンプトを表示しています。
プロンプト:コマンドが入力可能な状態の時に表示される文字
・ユーザモード[>]
基本的な動作確認を行うモード。
・特権モード[#]
管理者が動作確認、設定確認を行うモード。
・グローバルコンフィグレーションモード[(config)#]
機器の設定を行うモード。下3つのモードに昇格するには
まずこのモードに入る必要がある。
・インタフェースコンフィグレーションモード[(config-if)#]
IPアドレス等のインタフェースに関連する設定を行うモード。
・ラインコンフィグレーションモード[(config-line)#]
コンソールやtelnet等の機器接続に関連する設定を行うモード。
・ルータコンフィグレーションモード[(config-router)#]
ルーティングプロトコルに関連する設定を行うモード。
■メモリの種類
Cisco機器は下記の4種類のメモリで構成されています。
それぞれの役割を理解していないと、
「頑張ってコンフィグ作ったのに設定が消えた…。」
なんて事になってしまいます。
・ROM
読み込み専用のメモリで削除不可です。下記の3つが入っています。
POST:起動時にハードウェアの診断を行う。
ブートストラップ:起動時にIOS(CiscoのOS)を読み込む。
ROMMON:パスワード忘れ等のトラブルが発生した時用。
・RAM(running-config)
現在の設定情報が入っています。電源OFFで消えてしまいます。
・NVRAM(startup-config、コンフィグレーションレジスタ)
startup-config:起動時はここの設定を読み込みます。
コンフィグレーションレジスタ:起動モードを決める値。
・flashメモリ(IOS、vlan.dat)
IOS:CiscoのOS。
vlan.dat:VLANの情報が入ったデータベース。